平安時代に約100年にもわたって栄華を極めた中尊寺金色堂で有名な奥州藤原氏。

 しかし、1185年壇ノ浦の戦いで平氏を討った源義経をかくまったために、頼朝に滅ばされてしまいます。

 3年5組の国語の授業では、松尾芭蕉の”おくの細道”を通してこの歴史をひも解いていきました。

 資料を使いながら、当時の河川と山に囲まれた奥州平泉の戦略的な地形が、ビジュアルに思い描けるように展開していきます。

 藤原氏が滅亡してから500年経過した平泉の地を訪れた芭蕉は、荒れ果てたこの地の様子を、唐の時代の杜甫が詠んだ「国破れて山河在り、・・・」と対峙させながら、この世のはかなさと無常を涙ながらに表現しているのです。