生徒たちがこの北中学校で出会い、共に学び合う間柄になるということは、考えてみれば実に深い縁といっていいと思います。

 教師と生徒の関係についても同じことです。

 そして、私たちが北中学校で出会うことは、「奇跡の一瞬」でもあることに気づいてほしいです。それは不思議な縁で巡り合ったすばらしい「奇跡の一瞬」なのです。

 私たちの人生は、長くても100年ぐらいです。現在、地球には約70億近い人間が住んでいますが、そのうち、我々が一生の間に知り合う人の数は、きわめてわずかなものです。

 さらに、その出会いを137億年という宇宙の歴史や、46億年という地球の歴史と比較するならば、この北中学校での3年間は極めて短い時間であり、まさに一瞬と呼んでもいい時間です。

 その一瞬の人生を生きる生徒をはじめ、教師が北中学校で出会いました。それは、一瞬と一瞬が重なった「奇跡の一瞬」なのです。

 そのように考えると、この深い縁を大切にし、お互いに日々の時間をおろそかにしてはいけないことがわかってきます。

 まもなく新年度を迎えます。

 この新たな出会いである「奇跡の一瞬」を大切にしてください。