2年生の国語の授業では、哲学者の野矢茂樹氏が書き下ろした「哲学的思考のすすめ」を読みながら文章の内容を読み取る授業が展開されていました。

”哲学的に考える”という言葉を聞くと、難しさや何か奥深い感じがしますが、教科書では「恥ずかしい」という感情の本質について比較的分かりやすい言葉で書かれています。

 失敗するから「恥ずかしい」という感情が生じるところから思考が始まります。しかし、よく考えてみると、もし誰も見ていないならどうなのか。世界記録を狙っているアスリートが試技に失敗したときはどうなのか。と例外に気づき徐々に「恥ずかしい」という感情の本質に迫っていきます。(参考までに筆者は「恥ずかしい」の本質は、周囲から共感をもって受け入れられているかどうかであると述べています。)

 現在、学校では「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を行っています。これからも主体性を学校全体の文化にしながら、アクティブラーニングの視点に立った授業改善に取り組み、生徒の学力を高める工夫を推進していきます。