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学校ニュース

田沼西中学校最後の「卒業生」が退場する様子です。

※ 田沼西中学校は令和2年3月31日に閉校となり、令和2年4月1日から「あそ野学園義務教育学校」へと生まれかわり、新たな歩みをはじめました。

卒業生一人一人から、家族にあてて書いた「感謝の手紙」を渡しました。

令和2年3月9日(月)。体育館で田沼西中学校最後の卒業生一人一人に「卒業証書」が授与されました。写真は体育館に入場する際の様子です。

 

2月23日(日)午後。部活動をはじめ学校生活の様々な場面でお世話になった3年生に対して、1、2年生から「感謝」の気持ちを伝えるために、生徒会主催の「3年生を送る会」が開かれました。在校生代表生徒のあいさつや校長先生からのお話の後、生徒手作りのスライドショーとビデオレターの上映がありました。中学校に入学した頃から現在までの懐かしい写真、部活動ごとのメッセージ、先生方からの贈る言葉など、全校生徒と全教職員が、笑顔あり、涙ありの素晴らしい時間を過ごすことができました。1、2年生全員から歌(曲名:「大切なもの」)のプレゼントがありました。3年生からのお礼の歌(曲名:「予感」)も体育館いっぱいに響き渡り、感動しました。休憩の後、スペシャルゲストとして岡本和隆様をお招きして、ダンスをまじえながら、『「見方」を「味方」に ~ 田沼西中の君たちは… ~』と題した楽しいご講話をいただきました。終始、あたたかな雰囲気の中で、「3年生を送る会」を開催することができました。

 田沼西中学校は、昭和45(1970)年4月1日に三好中学校、長谷場中学校、作原中学校、新合中学校、飛駒中学校の5校を統合して誕生しました。当初、新校舎が出来あがるまでの約1年の間、新合中学校の校舎を本校として5中学校の校舎を使って、授業が行われていました。生徒数は798名、教職員49名でスタートしました。その後、現在の地に新校舎が完成し移転しました。開校当時の写真を見ると、石ころだらけの校庭に近代的な鉄筋コンクリートの校舎が建っているだけの殺風景なものでした。そのため、学校環境緑化活動に力を入れて、潤いと活力に満ちた学校づくりに努めてきました。生徒会緑化委員会が中心となり、校庭の石拾い、芝張り、花壇づくり、草花の植え替えなどに全校生徒、教職員、保護者で取り組みました。やがて、その努力が実り、色とりどりの四季の花々に囲まれた緑の学び舎に生まれ変わりました。生徒、教職員、保護者、更に地域の方々が一体となって作り上げた学校環境緑化の実践が高く評価され、昭和56(1981)年には、全日本学校環境緑化コンクール中学部門で特選となり、奈良県で開かれた全国植樹祭の席上で、日本一(文部大臣賞)の栄誉に輝く表彰を受けました。さらに、平成6(1994)年には、緑化推進運動功労者内閣総理大臣賞を受賞しました。
 
 昭和46(1971)年3月に創刊されました生徒会誌「あそ野」第1号の中で、初代校長である藤掛良一先生は、万葉集を引用されながら、「 安蘇の地に脈々と流れている純真さ、素朴さを見失うことなく、今後よりたくましく伸びてくれることを、心より願っています。」と述べられていました。また、「安蘇の山脈 陽に映えて 巣立ちの鷹は 風を切る・・・♪」で始まる校歌は、昭和45(1970)年度に制定されました。当時の「制定趣意書」には、「西中生徒たちの心の支柱となる校旗と校歌とを、意義ある統合第一年度に制定し、生徒たちへの最高の贈りものにしてはということになりました。(中略)生徒全員が、その輝かしい校旗のもとに結集し意気あふれる校歌を高らかに歌い、決意を新たに欣喜する姿を想像するのです。」と記されていました。田沼西中生に対する開校当時の教職員の熱い思い、保護者や地域の皆様方の深い愛情が伝わってきます。
 
  創立50周年を迎える令和元(2019)年度は、全校生徒と教職員が一丸となって「有終の美を飾ろう!」と決意し、一つ一つの学校行事や様々な教育活動に取り組みました。田沼西中学校の生徒と教職員にとって、大切な伝統の「三大行事」があります。運動会・マスゲーム、長距離走・駅伝競走大会、あそ野祭・合唱コンクールの3つです。各行事のスローガンには、生徒発案の「絆」、「襷」、「あそ野へ」との言葉が取り入れられていました。多くの先輩方が築いた素晴らしい伝統や「西中魂」を「あそ野学園義務教育学校」に引き継いでほしいとの生徒達の熱い思いが伝わってくる感動的で心に残る行事となりました。本校の特色の一つともなったリズムダンスで快挙を成し遂げました。令和元(2019)年12月27日にマイナビBLITZ赤坂で開催された「第7回全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール(中学生自由曲部門)」で日本一(文部科学大臣賞)に輝きました。
 
 田沼西中学校は令和2(2020)年3月で閉校となり、3月26日に「閉校式」が行われます。4月からは、田沼小学校(一部)、戸奈良小学校、三好小学校、山形小学校、閑馬小学校、下彦間小学校、飛駒小学校と統合して「あそ野学園義務教育学校」としてスタートします。田沼西中学校の名称がなくなり、長い歴史のある母校に最後の終止符を打つこととなります。しかし、田沼西中学校の輝く伝統と歴史は、閉校によっても決して色あせることなく、今後も、関係者の心の中に残り続け、新しい学校に受け継がれていくことを信じています。
 万葉集は、「平成」の次の元号である「令和」の典拠です。約4,500首からなる万葉集は、将来の予祝を込める次の一首をもって終わります。作者は大伴家持です。
 
 「新(あらた)しき 年のはじめの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事」
 
 新しい年のはじめ、初春の今日降る雪のように、良い事もたくさん積もれという意味です。当時、新年に降る雪は縁起が良いとされていました。このことから縁起の良い雪と同じように吉事(「よごと」と読みますが、良い事の意味)もたくさん降り積もっていきますように、との願いを込めた歌です。万葉集の最後の一首には、希望に満ちた未来への思いが詠まれています。歴史の終わりは、新たな門出でもあります。子どもたちの未来がいっそう健やかで幸多き時代であることを願いたいと思います。
 
 結びに、閉校準備委員会の皆様方には閉校関連事業に関して御尽力をいただき、深く感謝申し上げます。また、50年間の長きにわたり本校を支え田沼西中生を慈しみ育てていただきました地域の皆様、御指導をいただきました佐野市及び佐野市教育委員会の皆様、御理解と御協力をいただきました保護者の皆様、教育的愛情をもち教育活動に取り組まれた歴代校長先生をはじめ旧教職員の皆様に、心からの敬意と感謝の意を表しますとともに、本校に関係した全ての皆様方の御多幸をお祈りいたしまして、式辞とさせていただきます。
田沼西中 幸ありわれら!
       令和2年2月23日
                    田沼西中学校長 須藤誠治

 

令和2年2月23日(日)。田沼西中学校体育館にて「田沼西中学校閉校記念行事」を行いました。在校生、教職員、保護者が出席する中、「閉校記念式典」と「閉校記念コンサート」を開催しました。ご来賓として、地元市議会議員の皆様、歴代校長先生方、各町会長の皆様、閉校準備委員の皆様、歴代PTA会長の皆様、旧本校教職員など約60名の皆様方にご臨席いただきました。閉校記念コンサートでは、新井祐子様と島田瑛子様に、素敵な演奏とすばらしい歌声をご披露していただきました。

令和2年2月12日(水)。佐野市長様、佐野市教育長様をはじめ関係者の皆様に「文部科学大臣賞」受賞の報告をさせていただきました。昨年12月27日に、東京都のマイナビBLITZ赤坂を会場として「第7回全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」が開催されました。中学生自由曲部門に、関東地区代表として出場した2年3組の生徒達が文部科学大臣賞を受賞し、日本一に輝くことができました。生徒達は、全国大会に向けて早朝や昼休みなどの時間を見つけて、練習に取り組んできました。時には、吐く息も凍るような寒い日もありましたが、「田沼西中学校として、最後の年に絶対に日本一になる!」、「台風19号により被災された皆さんに、佐野市に、元気を届けたい!!」との思いで、練習に練習を重ねてきました。今回、日本一に輝くことができたのは、生徒達の努力、指導者の熱意、ご家族の協力と励まし、そして、地域の皆様のご支援の賜物であると考えます。最高の舞台で、最高の演技を披露した生徒達を誇りに思います。