テレビをはじめとして多くのメディアでこのところ聞き慣れないカタカナ語が多く見聞きされるようになりました。

 皆さんはどれくらいこれらのカタカナ語の意味を知っているでしょうか。正しい知識から正しい判断をすることで、この危機を乗り越えることができます。皆さん頑張り続けよう!

 

1.オーバーシュート

予測以上の感染者急増。感染爆発。英語のovershootは「通り越す」「行き過ぎる」などの意味で、それ自体に「感染爆発」の語義はありません。新型コロナの感染拡大以前は、有価証券価格の「行き過ぎた変動」を指す言葉として、金融市場で用いられることが多かったようです。

 

2.ロックダウン

「都市封鎖」と訳されます。緊急時、交通網を止めるなどして強制的な出入り制限を行うことです。日本では、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)にロックダウンへの言及はないため、諸外国のような厳密な意味での都市封鎖はできません。

 

3.クラスター

集団感染や、それによってできた感染者の集団。新型コロナウイルスにおいては、スポーツジムやライブハウスなどがクラスター発生源となりました。

 

4.パンデミック

世界的流行。予測の範囲を超えて、複数の地域や国にわたって感染症が大量発生する状態。

 

5.COVID-19

新型コロナウイルス感染症の正式名称。「Coronavirus Disease, 2019」(2019年にコロナウイルスにより発生した病気)の意味。

 

6.ソーシャル・ディスタンス

感染症などの拡大を防ぐため、意図的に人と人との物理的距離を保つこと。一般的には2mほどの距離を空けるのが効果的とされます。新型コロナウイルス感染症防止策としては、飲食店の席やスーパーマーケットのレジで人と人との間隔を広めにとるなどの対策が行われています。学校でも、「密」を避けるために各自で距離をとって行動しましょう。

 

7.コロナ禍

新型コロナウイルスが招いた危機的状況や不幸のこと。「コロナか」と読む。見出しの文字数に限りがある、マスコミなどが多用する。「禍」は「わざわい」の意味で、主に「人為的ミスなどにより発生した凶事」に使われる。外出自粛中にする鍋のことではない。

 

(出典 プレジデント社『President』「新カタカナ語」辞典より)

 皆さん、いくつの言葉の意味を知っていましたか?