本日、前期課程修了式を挙行しました。前期課程(小学校課程)が修了した6年生のお祝いの式です。式には6年生の保護者のほか、前期課程の代表として5年生が、後期課程の代表として7年生が参列しました。整然とした雰囲気の中、感動的な式となりました。素晴らしい式を作り上げた児童生徒の皆さん「ありがとう」そして「ご苦労様」でした。あそ野学園の校長になって、思うことがあります。それは「この時期はとてもお得だ」ということです。今週は月曜日の卒業式、そして今日の前期課程修了式、一週間の中で二度も大きな感動を味わうことができました。義務教育学校でしか経験できない思いです。「あそ野学園、万歳」

以下、本日の式辞を掲載いたします。6年生の輝かしい前途を祝して。

式 辞

 Spring has come ! 春の到来です。
 百名の六年生の皆さん、前期課程修了おめでとうございます。たくましく立派に成長された皆さんを、本日、お祝いできることを何よりうれしく思います。
 皆さんは、四年前に、本校の三年生として学校生活をスタートさせました。開校という記念すべきこの年は、コロナ禍により、学校生活が、ままならなかった時期でもありました。そんな中でも、皆さんは、明るさを失わず、元気いっぱいの学校生活を送ることができました。そして、迎えた今年度、学校行事は、制限なくできるようになり、数々の行事を通して皆さんは成長しました。
 全校児童生徒で行った春の運動会、皆さんが中心でした。十一月のあそ野祭、先輩たちに負けない歌声を大ホールに響かせました。そして、鎌倉・東京への宿泊学習。行く先々で「挨拶がとても素晴らしいですね」お褒めの言葉をいただきました。皆さんのことがとても誇らしく、嬉しい思い出です。
 さて、皆さんは、四月から、後期課程もしくは中学校に進みます。新しい生活を充実したものとするために、お願いしたいことを一つ、お話しします。
 それは、「新たな活動に臆することなくチャレンジして欲しい。」ということです。後期課程もしくは中学校では、通学方法が変わったり、授業が完全に教科担任制になったりと今までと違った活動が始まります。そして部活動も本格的になってきます。不安もあると思いますが、新たな活動に興味をもってチャレンジして欲しいと思っています。
四月から皆さんは、電車やバスに乗るときに大人料金を払います。社会から、「もう子ども扱いはしません」ということを宣言されていると思ってください。魅力ある大人へと成長できるための準備期間が後期課程であり、中学校です。新たに始まるたくさんの活動に興味をもってチャレンジし、多くの活動で経験を深めて欲しいと思います。
 結びに、保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。これから、お子さんは人生において、最も多感な時期に入ります。楽しみも多い反面、保護者として、悩むことも多いかと思います。そんな時こそ、保護者の皆様の前向きに生きる姿が、お子さんを勇気付け、良い方向に向かわせます。お子さんが夢や目標に向かって、「チャレンジ」する姿を温かく見守り、ご家庭で感謝の心をたくさん育ててください。
 前期修了生の限りない前途を祝し、一層の成長を祈念いたしまして、式辞といたします。

令和六年三月十五日 佐野市立あそ野学園義務教育学校長 谷 直人