台風の影響により延期いたしましたマスゲーム発表会を本日実施いたしました。実行委員と9年生が中心となり今年も素晴らしい演技を披露できました。今年は5・6年生も演技に参加するとともに全校児童生徒が一体となったマスゲームを実施することができました。地域・保護者の皆様には本日の発表を迎えるにあたり大変世話になりました。今後も引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

以下、今年度のマスゲームで披露したメッセージを掲載いたします。

 歴史あるマスゲームがこのようにたくさんの皆様に今年も披露できることに対して、児童生徒及び職員を代表し、感謝申し上げます。
 本校の前身である田沼西中学校、その運動会でフィナーレを飾る演技として、昭和49年に行われたのが本校のマスゲーム始まりです。「地域の皆様の心を一つにしたい」との願いを込め、このマスゲームが始まったと聞いています。当時の生徒数は約800名、その後、生徒数の減少などの影響を受けながらも昭和・平成へと引き継がれ、令和2年からはあそ野学園にて、絶やすことなく行ってまいりました。本日、応援にお越しいただいたお父さん、お母さんのみならず、おばあさん、おじいさんの中にも演技を経験してきた方がたくさんいることと思います。
 ここで、マスゲームを最初に指導した澤田勲先生がお書きになった随想から当時中学生であった蓼沼登美枝様のマスゲームへの思いの一部を紹介します。「全校生徒が心を一つにして演技をしたという感動は、私たち中学3年生にとって、大変良い心のみやげとなった。私はもう一度だけでいい、この西中でマスゲームをやりたいと思う。マスゲームは、ひとりでは何もできない私たちでも、みんなと協力し合えば、すばらしい何かができることを教えてくれた。」
 時代は大きく変わりました。令和になり、学校では個を重視した教育を推進しています。国連でもSDG‘sが示す17項目の中で「ダイバシティ(多様性)」の重視を唱えていることはご存じのことと思います。
 あそ野学園は「みんなが学び、みんなで育つ、みんなの居場所です。」短い練習期間ではありましたが、酷暑の中、児童生徒の皆さんは、みんなで演技を完成させるため、時には我慢をし、労わりあい、協力してきました。「一人ではできないことも、みんなで気持ちを合わせればできる」こんな時代であるからこそ皆さんに感じてほしいです。
 今年のマスゲームに二つの言葉を贈ります。一つ目は「夢」です。
 児童生徒の皆さんには自分の良さを生かせる夢を持って欲しいと思います。しかし、夢は、自分一人で実現できるものではありません。夢の実現に向け、今日はみんなで成し遂げる感動を味わってください。
 二つ目は「未来」です。
 日本・そして地域の「未来」を担う皆さんは、本校での学びを元に大きく成長しています。今日のマスゲームの成功が皆さんの「未来」への大きな糧となります。ここにいる全員が心を一つにし、今日のマスゲームを成功させましょう。
 最後に、マスゲームは、ここに集う全員が演技者です。地域・保護者の皆様、盛大な拍手と声援で一緒に盛り上がりましょう。よろしくお願いいたします。

令和5年9月11日 佐野市立あそ野学園義務教育学校長 谷 直人