3年生を対象に、新里教材様に移動美術館を実施していただきました。

様々な分野の作品を持ってきてくださり、特に佐野市にゆかりのある作者のものを丁寧に説明してくださいました。

佐野市は鋳物の街でもあるので、茶釜などを作っていた関係で茶道が盛んです。そのため江田惠さんの天明鋳物はもちろんですが、田村耕一さんの器など茶道で使う陶芸の器を持ってきていただきました。すべての作品を触れても良いということで、茶碗も持ってひっくり返したり、回してみたりして一生懸命見ていました。

実は課題が出されていて、10個ほどある茶碗の中に素人の方が作ったというものが4つほど混じっているので、それを当てるというものです。友達と話し合いながら「これは持ちやすいね。」「ザラザラしてるね。」「裏側になにかあるよ。」など、自分が気づいたことを友達に話しながら一生懸命見ている姿が印象的でした。答え合わせとともに、わびさびについても教えていただきました。

その他の作品もじっくり見て、触って、使い方を確認したり、どんなふうに作られたのかを観察していました。

最後に、新里様の華道との出会いや、そこから陶芸などと学びの分野が広がっていったことについてお話いただきました。義務教育が終わるというこの時期に、自分の好きなものを見つけて学んでいくことの大切さを教えていただきました。貴重な作品と体験、お話をありがとうございました。