5月26日(火)、曇り。校長室では、ウグイスの鳴き声が聞こえています。心が洗われます。(お伝えできないのが残念です)昨日夜、政府は緊急事態宣言を全面解除しました。ただ、解除されたからといって、「新型コロナウイルス」がなくなったわけではありませんから、今までどおり、うがい、手洗い、マスクの着用、ソーシャルディスタンスなど、確実に続けていきましょう。今日は、学区内の小学校を訪問した帰りの、田植えを終えた風景にも心が洗われました。

 

 

 今日は、K先生からのメッセージです。

 常盤中生のみなさん、学校再開に向けて心と体の準備は整っていますか。私はすでにワクワクが止まりません。常盤中学校に赴任して2か月間、この日が来ることをモチベーションにして毎日を過ごしてきました。もう誰にも止められません。

 さて、先日久しぶりに実家を訪ねた時のことです。中学1年生から高校3年生までを過ごした自室で当時の学習机を整理していると、見つけてしまいました。中学3年生の1年間、甘酸っぱい日々の出来事を、毎日欠かさず記録した日記帳です。なぜ始めたのかは覚えていません。おそらく、思春期のやり場のない気持ちを、ひそかに解き放つ場が必要だったのでしょう。内容についてありのままに公開することは、当時の私や関係者の名誉のためできませんが、部活動(陸上競技部)のこと、学校行事のこと、飼っていた犬のこと、友人や先生との会話のやりとり、心ひかれた異性のこと…やめておきましょう。書いていて恥ずかしくなってきました。なかでも人には見せられないと思ったのは、卒業式当日の記事です。ノート2ページにわたって、当時の友人や先生方への感謝が、名前とともにびっしりと書かれていたのです。よほど充実した3年間だったのでしょう。あれから30年近く、捨ててもよいのに捨てられなかった日記帳。今回も捨てることはできませんでした。誰かの目に触れる前に、いつかひっそりと自分の手で永遠に封印したいと思います。

 ところで、ノート3冊におよぶ日記帳の中に、一度たりとも書かれなかった内容があります。それは勉強のことです。中3と言えば受験勉強真っ盛りのはず。私は一体、何を考えていたのでしょうか。でもそれが青春なのでしょう。

 勉強はいつでもできます。でも中学校生活は一度きり。けれどもいつかは終わりが来ます。その時、人間性や体力とともに武器になるのが「学力」であると言えます。私自身の経験から言えることは、イヤイヤ取り組んでも能率が上がらず、時間が無駄になってしまうということです。まずは自分が勉強する理由を無理やりにでも決めて、あとは迷わず突進してみてください。苦手な教科の克服とよく言いますが、あまり勉強が好きでなかった私がオススメするのは得意教科、好きな教科に思う存分時間を使う勉強法です。十分に磨かれた知的好奇心は、自然とそれまで苦手と思っていた分野への関心、意欲につながっていくことでしょう。

 私は昨年10月から半年間、大学で人権教育について勉強してきました。私を駆り立てたのは、人権の大切さについて中学生に伝えたい、という思いだけでした。全てはパッション(情熱)とモチベーション(動機づけ)が大切です。ともに熱い日々を送りましょう。K

 

さあ、明日27日(水)は、登校日。準備をすませて、早寝・早起きしてください。それでは、気をつけて登校してくださいね。U