2月27日、今日は、冬の恋人の日です。

2月14日のバレンタインデーと3月14日のホワイトデーの中間の日で、恋人同士の絆を深める日。「きづ(2)な(7)」の語呂合わせでもある。(今日は何の日 ~毎日が記念日~ から)

さて、常盤中学校の絆の一つに、地域の伝統芸能である「牧歌舞伎」があります。

「牧歌舞伎」は、口碑伝承や地方歌舞伎史、舞台背景用襖などから、江戸中期に発生したと考えられています。当時の牧歌舞伎の伝承者は、地元の若者組で、天保年間(1830年~1844年)江戸劇団の実悪の一人者として名の知れた関三十郎が、中央から地方公演にこの地を訪れて、この若者組の者たちに本格的歌舞伎を教えたと言われています。

その後、昭和35年には、価値の高い民俗芸能として牧歌舞伎に技能保持者として、関喜芳ら3名が栃木県の無形文化財に指定されましたが、3名の逝去により大黒柱を失った牧歌舞伎は、昭和36年に一時中断してしまいました。

この中断してしまった牧歌舞伎を再興させたのは、牧地区住民の熱意と努力であり、昭和46年に葛生町教育委員会との連携で復興公演が行われ、現在は牧歌舞伎保存会の方々の尽力により継承されています。

 

常盤中学校の生徒が牧歌舞伎を始めたのは、旧葛生町の行事「くずう原人祭り」で地域の伝統芸能を発表することがきっかけでした。平成7年頃から現在に至るまで30年近くもの長きに渡って、牧歌舞伎保存会の協力・指導をいただきながら「白波五人浪」を生徒たちが演じ、好評を得ています。

しかし、令和2・3年度は、コロナ禍のため「くずう原人祭り」が実施できず、牧歌舞伎の発表の機会がなくなってしまいました。

これは、現在の3年生が1年生の時に発表した「牧歌舞伎 白波五人浪」の様子です。演じることを楽しんでいる様子が伝わりますね。

 

 

来年度は感染症も収束し、「牧歌舞伎 白波五人浪」を演じられたらいいなと願っています。

では、感染症が収束し、制限なく多様な活動ができるようになることを願いつつ、今、自分のできることを見つけて行動していきましょう。